旬暦12月は「ほうれん草」~栄養価

 緑黄色野菜の代表的な野菜「ほうれん草」周年出回っていますが、旬は12月~1月。特に冬の露地ものは、甘みが強いためオススメです。葉が柔らかく、定番のお浸しはもちろん、胡麻和え、ソテー、スープなど様々な調理を楽しめるお野菜です。

★ほうれん草は栄養素の宝庫

 ほうれん草は緑黄色野菜の代表的な野菜。ビタミン類、ミネラルなどをバランス良く含んでおり、健康に嬉しい効果も期待できます。

・鉄

 貧血対策に欠かせることのできない鉄分を豊富に含んでいます。ほうれん草に含まれる鉄は「非ヘム鉄」と言われ、そのままでは吸収されない鉄です。そのため、鉄を吸収してくれるビタミンCなどと一緒に摂ることで効率よく鉄の吸収を促す働きがあるため、肉との相性もとても良いです。

・β‐カロテン

 活性酸素の発生を抑えたり、取り除いたりする抗酸化作用があり、免疫力の向上、がん予防、肌の老化を防ぐ美容効果が期待できます。

 β‐カロテンは体内でビタミンAに変化します。ビタミンAは、皮膚や髪、目の健康維持に効果が期待できる栄養素です。油に溶けやすいため、油を使う料理で効率よく摂取することができます。

・ビタミンC

 抗酸化作用のあるビタミンC。カルシウムなどの吸収を良くする効果も期待できるため、カルシウムを多く含む食品と組み合わせることで、効率よく摂取することができます。ビタミンCは水溶性のため、茹でる時間や水で冷やす際も短時間で行ないましょう。

 根元の赤い部分は甘みも強く鉄分や、骨の発育を促進するマンガンが豊富に含まれているため、捨てずに食べましょう。

 また、ほうれん草には「シュウ酸」というアクが強いため、必ず下茹でをしてから調理しましょう。シュウ酸はいわゆる「えぐみ」。カルシウムと結合して、腎臓や尿路に結石を引き起こす要因となります。


★ほうれん草と相性の良い食材

 +ピーマン・人参・トマト=白内障・緑内障予防、視力低下防止、貧血予防

 +カキ・ハマグリ・胡麻・レバー=貧血予防、認知症予防

 +茄子・じゃがいも・ブロッコリー・胡麻=がん予防・血行促進

 +椎茸・わかめ・イワシ・鯖=血中コレステロール値低下・高血圧予防・心臓病予防


 外食やご馳走が続いた時、「野菜不足だ!」と応急手当的に登場させる野菜がほうれん草。私は毎朝作るフレッシュジュースの材料にほうれん草を加えることが一番手軽。露地栽培で甘みが増した「ちぢみほうれん草」が手に入った時は、胡麻和えでシンプルに味わうことが一番好き。年末年始のご馳走がいったん落ち着いた頃に、ほうれん草とサーモンのキッシュが作れたら最高💛

 皆さまのお気に入りはどんな食べ方でしょうか。


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【旬暦(しゅんごよみ)】

 旬で食べごろの野菜の健康や美容に役立つ栄養についてお伝えしています。また、美味しい野菜の見分け方、保存方法、レシピなど毎日の食生活に役立つ情報をお届けします。

 

nami's Vege-Fru life

野菜と果物とおいしいもの。 大切な人の健康を守る、毎日のほんの少しの積み重ね。 北海道釧路で活動するベジフルビューティーアドバイザーnamiより食材の栄養素やレシピ紹介、日々の出来事などを綴っています。

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