カラダのしくみ 「肌」


今週地元釧路市にあるラジオ局「FMくしろ 76.1MHz」で毎週日曜日に「レッツベジたべる!」のコーナーを担当しています。


1/22(日)放送は カラダのしくみ 今週のテーマは「肌」

私たちの身体の中で、一番変化を感じやすい部位なのではないでしょうか。成人してから私が自覚した最初の「変化」は26歳のとき。ふと、いつものように家族と食料品を買い出ししていたスーパーで、陳列棚の奥側が鏡となっていて、そこに映った自分を見た時。

「あれ、口元に…ほうれい線!?(いや、早すぎ?でも前にはなかった!!」と衝撃的な瞬間で数秒体がその場で硬直しました(笑)。

普段使っている基礎化粧品や、普段食べている食材を改めて自分に合ったものを探そうと感じたきっかけの一つです。

**肌の主な役割**

外からの刺激や細菌などから体を守る人体で最大の器官と言われます。体の表面を覆う皮膚は体重の約16~17%を占め、面積は平均的な体格の成人男性で約1.6㎡、重さは約9㎏もあります。外からの様々な刺激や細菌、衝撃から体を守り、暑さや寒さから察知して体温調節を行うよう脳内の視床下部に働きかけます。また、水分の損失などを防ぐ役割があります。


**肌にとっての「コラーゲン」**

加齢とともに肌にハリが無くなり、たるみやシワが出てきますが、表皮の下にある真皮に主な原因があります。真皮の大切な要素が「コラーゲン線維」。これは、たんぱく質の一種である「コラーゲン」から出来ていて、伸び縮みをほとんどせず、とても強い骨組みとして肌のハリを支えています。弾力性は、同じくたんぱく質の一種である「エラスチン」という弾性線維が伸び縮みして弾力を与えていますが、加齢によってコラーゲン、エラスチンともに減少していき、結果、肌がたるみ、弾力がなくなります。

コラーゲンが入っている食べ物を摂ると肌に弾力が生まれると言われています。が、残念ながらそのまま肌に吸収されることはありません!また、肌に塗っても浸透しません!(なんと!!)

その理由は、体内に取り入れたコラーゲン、エラスチンはアミノ酸に分解されて、その後、ビタミンの力を借り、体内で合成されます。そのため、たるみやシワを予防するには体内から改善することが大切です。各種アミノ酸やビタミン類を含んだバランスの取れた食事をするように心がけることがポイントです。また、血流を良くし、代謝をアップすることも有効と言えます。


**シミ対策**

しみができる主な原因は、やはり「紫外線」。長年、紫外線を浴び続けると皮膚がダメージを受けて皮膚細胞の再生する力が低下し、メラニンを排出する力が弱くなります。さらに加齢とともに酸化した脂肪が黄褐色の色素を増やし、黄ばんだしみを作ります。ビタミンCやビタミンEはこれらの色素の増加を抑えてくれますが、皮膚からの吸収には限界があるので日々の食事からしっかり摂取することが大切です。

また、喫煙やストレスなどは老化を促進する原因の一つである活性酸素を増やし、メラニンを過剰に作り出しやすくなるので注意が必要です。さらに血行不良などによってもメラニンの排泄が遅くなります。


**肌に良い栄養素**

・新陳代謝を円滑にする

 たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE

・しみ、そばかすを予防する

 ビタミンC

・血色を良くする

 鉄

・皮脂の分泌をコントロールする

 ビタミンB2


肌に関する栄養素のハナシは多々あるため、今後もお伝えしたいと思います。

食事から摂取する栄養素は、まず、体の中で不調がある部位に優先して使用されるため、肌へ届ける栄養は後回しにされます。そのため、体内が健康でなければ、肌もキレイになりません。日常から、様々な食材を摂取できるよう努めたいものですね。


nami's Vege-Fru life

野菜と果物とおいしいもの。 大切な人の健康を守る、毎日のほんの少しの積み重ね。 北海道釧路で活動するベジフルビューティーアドバイザーnamiより食材の栄養素やレシピ紹介、日々の出来事などを綴っています。

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