年明けから立て続けに我が家のモノたちが悲鳴を上げています。
年明け前は、私の部屋の灯油ストーブにエラーが出て修理に出したのですが、年明けからは姉の部屋の大きめのストーブが「ガガガ…」という異常音とともに火が付かず。台所の蛇口のハンドルが「バキっ」と破損。そして、最低気温マイナス18℃を記録するようになった釧路のこの時期に致命的なボイラーの故障…。老朽化の影響は、突然襲い掛かってきます。
さて、悲しいハプニングは一旦忘れて、今月1月の旬暦は「ねぎ」をご紹介いたします。
★薬効の高さから民間療法にも使われた食材
風邪をひいた時にネギ湯を飲む民間療法があるなど、その薬効の高さも良く知られています。殺菌効果の他、魚や肉の匂い消しにも使われていました。
・アリシン
独特な香りを持ち、その香りのもとはニンニクや玉ねぎと同じアリシン由来。アリシンは、ビタミンB1と一緒に働き、疲労を和らげたり糖尿病の改善、血栓予防作用による脳卒中や心筋梗塞を防止する効果が期待できます。
・葉ネギと長ネギの緑の部分は緑黄色野菜
抗酸化作用のあるカロテンの他、カルシウム、ビタミンKなどが豊富です。ビタミンKは、怪我などで出血した時に傷口で血液が固まり止血しますが、その時の血液凝固に関わる働きをします。また、骨形成に役立ち、目立ちませんが裏方で重要な役割を果たしている栄養素です。
・白い部分にはビタミンCが豊富
抗酸化作用やコラーゲン合成に関わる美肌効果の高いビタミンCと、血行を良くする香り成分の硫化アリルが含まれます。
周年出回る野菜ですが、長ネギは寒さが深まった時期に低温で成長するため、糖質とペクチンが増え、甘みと風味が増すと言われています。まさに今が食べ頃!
葱の有効成分は水溶性のため、さらし葱は薬効が期待できないため気を付けましょう。
★ねぎと相性の良い食材
+きくらげ・鰯・鯖・昆布=血中コレステロール値低下、高血圧・動脈硬化予防
+梅干し・酒・生姜・紫蘇=風邪の予防と治療、老化防止、疲労回復
+玉ねぎ・きゅうり・ニンニク・きくらげ=血液サラサラ効果・血栓予防
+ぜんまい・わかめ・薩摩芋・蓮根=便秘防止・肥満防止
葱は炒めたり、煮たりとトロトロの甘さが大好きです。たっぷり葱を卵でとじた温かいつゆでいただくお蕎麦や、ごま油で葱を香ばしく炒めたチャーハンは絶品!
葱エピソードと言えば、数年前大腸カメラの検査を受けるため病院に1泊入院した時のこと。入院中の食事も、検査のため消化の良いものが出されます。昼食に「うどん」が出てきたのですが、卵ではとじてあるけれど、大好きな葱がいない。
「葱少量でも消化せず繊維が残るためNGなんです」と看護師さん。
トロトロに柔らかくすれば良いというものじゃないんだと、ちょっとした気づきでした。
よく給食にでてきた具なしゼリーも添えられていました。
葱を見ると、そんなことを思い出しつつ、ほぼ毎日美味しくいただいています♪
FMくしろ76.1MHz レッツベジたべる!(毎週日曜日12:30より)にて放送中!
【旬暦(しゅんごよみ)】
旬で食べごろの野菜の健康や美容に役立つ栄養についてお伝えしています。また、美味しい野菜の見分け方、保存方法、レシピなど毎日の食生活に役立つ情報をお届けします。
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