私がクレアチニン値で基準を超えてしまったのは、20代後半。なかなかな残業続きではあったものの、それほど不健康な生活をしていたつもりはなかったので「なぜ!?」と。今も検査結果の傾向は変わっていないのですが、以前は夜ご飯に炭水化物を食べず、おかずメインの食生活だったことを反省して(たんぱく質とりすぎたか…)、今は炭水化物とたんぱく質、野菜等のバランスに気を付けて食事をとっています。
今回のテーマは「腎臓」がテーマです!
【腎臓の役割】
血液のクリーニングに欠かせない大切な腎臓。腎臓の大きな役割は主に5つ。
① 血液中の余分な水分や老廃物などをろ過して不要になったものを尿として排泄すること。
② 体内の水分量を調整し、バランスを一定に保つこと。腎臓は尿を作ることで体内の水分バランスを整えていますが、気候や運動などで汗を大量にかいた時は水分の少ない濃い尿で体外へ排泄し、一方、冬などあまり汗をかかない時は水分の多い薄い尿として排泄します。
③ 血圧の調整。
④ 赤血球を作る働きを助けること。造血ホルモン(エリスロポエチン)を分泌して骨髄に赤血球を作るよう促します。
⑤ ビタミンDの活性化。ビタミンDは骨の代謝をはじめ、体で重要な役割をしていますが、腎臓に移ると活性型になり、カルシウムの利用を高めるなど様々な働きをします。
【検査項目からみる腎臓の働き】
・尿たんぱく 尿検査によって、尿中にたんぱく質が含まれるかを調べます。
たんぱく質が尿に漏れ出ることは腎機能の低下を表します。
異常なし:陰性(-) 軽度異常:弱陽性(±) 要再検査:陽性(+)
・尿潜血 尿検査によって、尿中に血液が含まれているかを調べます。
尿に血液が混じると、腎臓疾患や膀胱炎、尿路結石などが疑われます。
月経や激しい運動や性交などでも陽性になる場合があります。
異常なし:陰性(-) 軽度異常:弱陽性(±) 要再検査:陽性(+)
・クレアチニン クレアチニンが、血中にどのくらい含まれるかを調べます。
クレアチニンは腎臓でろ過されて尿中に排泄されるため、基準値より
高いと腎機能が低下していることを意味します。
筋肉量が多いほど、その量は多くなるため、基準値には男女で差があ
ります。
・eGFR クレアチニン値を性別、身長で補正して算出するので、より精度の高い腎臓
機能の指数になります。1分間にろ過される血液量で表されるため、数値が
低いほど腎機能が低下していることを意味します。
腎臓は「沈黙の臓器」と言われており、腎臓の機能がおおよそ30%以下になるまでは症状が現れず、自覚しにくいことが特徴の一つです。また、腎臓機能がある程度まで低下してしまうと、もとに戻すことは極めて難しいとされています。
大切な役割を担う腎臓を守るために、健康診断の検査結果を年1回は見直してみましょう!
後編では、腎臓のために出来る生活習慣と腎臓に良い栄養素をご紹介します。
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